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迷惑にならないための葬祭

葬祭は冠婚とは違いますが、後悔しないためにも葬儀についてしっかり知識を得ておきましょう。今は、人生の終わりに向けて事前準備をする方々が少なくありません。なんなら、葬祭マナー本を愛読する方もいますし、友人に自分の亡き後のお別れ会について相談するケースもある話しです。決して楽しめる内容でも、めでたい内容でもないのが葬祭ですが、せめて最期(最後)くらいは、涙など見せずに笑って送って欲しい、そうした老い先短い考えをする方もいらっしゃいます。決してそれが悪いことではありません。今の時代、遺族よりも長い時間を共にする者もいるはずです。葬祭では、財産や相続での問題もある話しです。葬儀費用をそうした財産から支払うつもりであるなら、後々、遺族関係者で仲違いにならないように遺言書や、葬儀社への先払いなどで解消させておきましょう。今、4人に1人が65歳以上という高齢社会となっていますが、誰かに迷惑をかけたくない方は増えています。家族も例外ではありません。

総費用が気にかかるもの

葬祭は、その字のごとく、人が亡くなった際に執り行う葬儀であったり、その後の法要や法事といういわゆる祭祀も含みます。葬祭で気になるのは、執り行うための総費用でしょう。セレモニー会場の規模、葬祭を請け負う事業者によっても価格差があります。事前相談をするのも超高齢化によるところが大きく、事前見積りによって終活希望者も安心できるものです。葬祭ディレクターによる打ち合せもありますから、その際に総費用の見積りを作成してもらい、納得できてから契約を交わしましょう。この場合には、葬儀後の法要や法事に関してもアフターフォローされているのが理想的です。また、基本プランだからと安心してはなりません。付帯品目やオプションが別途であり、火葬場の費用もかかります。法要や法事も同様ですが、寺院、僧侶に対するお布施も自己負担になります。総費用というのは、規模・形式さらに執り行う場所(地域)によって一概には言えませんから、いくらと割り切る業者には注意をしましょう。

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